日本語では言いにくいことや丁寧に言いたいときなどには、わざと遠回しに言ったり文を長くしたりしますが、実はこれは英語も同じです。
英語はストレートに物事を伝える言語と思われがちですが、ネイティブスピーカーも日本語のように文をわざと長くして表現することもあります。
例えば「聞きたいんだけど…」と言うよりも、「ちょっと聞きたいことがあるんだけど…」と言ったほうが少し気を使っているような感じがすると思います。
英語では、このようなときには “There is something~” を使って表現します。
直訳すると「何かがある」という意味ですが、“something” の後に言いたいことを持ってくることによって、「~なことがあるんだけど」というふうになり、それを控えめに伝えることができます。
先程の「聞きたいんだけど…」も、“I want to ask you…” とストレートに言うよりも、“There is something I want to ask you…”「ちょっと聞きたいことがあるんだけど…」 と言う方が丁寧な感じがすると思います。
また、相手に聞きたいことがあって、でも聞こうかどうか迷っているときは “There is something I don’t know if I should ask or not…” という言い方をすることもできます。
直訳すると「聞いていいのかどうかわからないことがあるんだけど…」 という意味になるのですが、 こちらも「聞いていいのかどうかわからない 」の “I don’t know if I should ask or not” を、“There is something” から初めて丁寧に表現しています。
あまり使わないフレーズかもしれませんが、こちらは私のカナダ人の友達が実際に使っていた表現です。
また、“I don’t know if I should~” は「~していいかどうかわからない」「~すべきかどうかわからない」という意味で、よく使われる表現になっています。