英語の “centre” と “center” の違い

英語学習コラム

日本の英語の義務教育では、基本的にアメリカ英語のスペルと発音を教わるかと思います。

その弊害なのかはわかりませんが(おそらく自分の勉強不足)、初めて “centre” という単語を見たときはかなり混乱してしまいました。

というのも、カナダのトロントの地下鉄には “North York Centre” という名前の駅があり、車内放送では “Next station is North York Centre.” と “center” と同じ発音をしていました。

後に、”centre” とは単なる “center” のイギリス英語のスペル表記であるということがわかるのですが、その時はイギリス英語の知識がなかったのもあり、”centre” とは一体何なのか? “center” との違いは何なのか?と必死に考えてしまいました。

これも後々わかるのですが、このような混乱を招いた背景に、カナダの英語文化があります。

カナダでは、アメリカ英語と非常に近い発音で英語が話されるのですが、かつてイギリスの植民地であったことから、英語の発音はアメリカ英語ですが、イギリスへのリスペクトなどからスペルはイギリス英語のスペルを使うという文化があります。

イギリス英語のスペルを使うので、”theater”(シアター)、”fiber”(ファイバー)、”liter”(リッター)、”meter”(メーター)もカナダでは、”theatre”、”fibre”、”litre”、”metre” と、単語の語尾の “E” と “R” が逆になります。

話しが戻りまして、”centre” についてですが、”centre” は日本では「センター」と呼ばれますが、アメリカ英語では「セター」のように発音されます。

また最近では、正式な発音ではないですが、アメリカ英語の発音では単語の “T” を飛ばして発音する傾向があり、”centre” も 「セナー」のように発音する人が多くいます。

centre” は日本でも使われているように、「中心」や「中央」、ショッピングセンターなどの施設としての「センター」という意味の他、政治の「中道派」という意味でも使われる名詞(noun)として使われます。

また、「中央に(物など)を置く」という意味の動詞(verb)でもあります。

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