今回は、私が英文を速読するために実践した勉強法について紹介します。
私の場合は、ただ単に「英文の速読ができるようになりたい」と思ったわけではなく、カナダのカレッジに留学するためにIELTSという英語のテストを受けなくてはならなかったため、速読の勉強を行いました。
IELTSのリーディングのテストがとにかく時間が足らなかったため、速読ができるようになる必要がありました。
結果目標のスコアを取ることができました。
私の場合はそのIELTSの問題集を使って速読の練習をしたのですが、英文はご自身の好きなもので構いません。
TOEICを受ける機会がある方はTOEICの問題集の英文でも構いませんし、英検を受ける方は英検の英文、テストを受ける予定のない方は英字新聞や海外の雑誌でも構いません。
では私が実際に何を行ったかと言うと、
・ボールペンとマーカーを使っての精読
・多読
・速読
こちらの順番で行いました。
まずは「精読」から始めるのですが、ただ読むのではなく、ボールペンとマーカーを使って行います。
ボールペンは3色を使い分け、
・SVO用(主語・動詞・目的語)
・固有名詞用
・itやthemなどが何を指しているのか用
に使い分けます。
SVOはこの後「多読」「速読」を行うために大変重要です。
主語・動詞・目的語にアンダーラインを引いてSVOと書き込むだけで、文を理解する速度が上がります。
個人名や物の名前などの「固有名詞」にアンダーラインを引くことで、「知らない単語だけど固有名詞だな」と他の単語との差別化をすることができます。
「itやthem」にアンダーラインを引き、それらが指している部分にさらにアンダーラインを引くことで、これらが何を指しているのか理解するスピードが早くなります。
これらがボールペンの使い方です。
次にマーカーの使い方について説明します。
マーカーも3色用意し、
・意味がわからない単語用
・句動詞用(phrasal verb)
・気になったところ用
に使い分けます。
「意味がわからない単語」にはマーカーで線を引き、その単語を自分のノートに書いていきます。
文にそのまま日本語で意味を書くことはあまりおすすめしません。
わからない単語をまとめたノートは自身のオリジナルのノートになるというメリットもあります。
次に「句動詞」ですが、”come across”(たまたま見つける)のような2つまたは3つの単語で動詞としての意味を持つものを「句動詞」と呼びます。
英語では “phrasal verb” と言います。
これらの「句動詞」にマーカーで線を引くことによって、通常の動詞との差別化を行うことができます。
「気になったところ」というのは、例えば「倒置法」が使われていたり、”the more…, the more…” のような読むときに少し引っかかってしまいそうなところのことを指します。
「句動詞」「気になったところ」も先程のノートに書いておくことをおすすめします。
以上が「精読」です。
「精読」は最初の方はかなり時間がかかるかもしれません。
ですが、これがこの後の「多読」「速読」に繋がります。
「多読」では、「精読」の際に書き込んだ英文を何度も読みます。
その際に先程使ったノートも使い、意味が思い出せない単語などはノートを見返します。
ノートを使い「多読」をすることで、自然と単語の意味も頭に入ってきます。
後は、できる限り早く英文を「速読」します。
1つの英文を「速読」できるようになったら、また新しい英文を使い「精読」「多読」「速読」を行います。
この繰り返しです。
「速読」は簡単にできるようになるものではありませんが、以上の順序で勉強することにより徐々に英文を読むスピードが速くなっていきます。
楽ではありませんが、効果の出る勉強法です。