「オタク」を英語でいうと、”geek“(ギーク)と “nerd“(ナード)と言います。
この2つは両方とも名詞で、「ある特定の分野に詳しい人」という意味を持っています。
ただ “geek” と “nerd” では、「オタク」のニュアンスが異なるので、2つの違いについて見ていきましょう。
“geek” と “nerd” の違い
まず “geek” ですが、”geek” は「ある特定の分野・物事に対して熱中している人」のことを言います。
“geek” は、興味のある分野・物事に対して、物や情報を収集する指向が強いところがあります。
常に好きな物事に対して、最新の情報や商品、流行りをチェックし追いかけます。
“geek” は “nerd” と比べてポジティブなイメージがあります。
また、言い換えると「ファン」に近いかもしれません。
・I’m an anime geek. I always check out the newest anime.
(私はアニメオタクで、いつも最新のアニメをチェックする。)
・He is a movie geek. He goes to the theatre every week.
(彼は映画オタクで、毎週映画館に行っている。)
次に “nerd” ですが、”nerd” は「ある特定の分野・物事に対して勉強する知識のある人」のことを言います。
“nerd” は、知識やスキルを得るために、自分の好きな分野・物事に対して勉強、研究し努力をします。
“nerd” は達成感や成果を求める傾向があります。
ただ “nerd” には、「社交的ではない人」という意味もあるため、ネガティブなイメージもあります。
・I’m a math nerd. I’m good at numbers.
(私は数学オタクで、計算が得意だ。)
・He is a grammar nerd. He always checks grammatical mistakes.
(彼は文法オタクで、いつも文法のミスをチャックしている。)
“geeky” “nerdy”
“geek” と “nerd” は名詞ですが、”geeky“(ギーキー)と “nerdy“(ナーディー)という形容詞のかたちもあります。
日本語にすると、「オタクっぽい」「オタク系の」「オタクな」といった意味になります。
・She loves manga and anime. I guess she is a little geeky.
(彼女は漫画とアニメが好きだ。少しオタク系かなと思う。)
・He is nerdy. He doesn’t talk much to people and always reads difficult books.
(彼はオタクっぽい。あまり人と話さないし、いつも難しい本を読んでいる。)
“nerd” と同じように、”nerdy” にも「社交的ではない」というネガティブな意味があります。