英語の「リンス」(“rinse”) の意味とは?

英語学習コラム

最近では「シャンプー」と「コンディショナー」と言うのが普通になってきましたが、一昔前は「シャンプー」と「リンス」と言っていたかと思います。

今でも「リンスインシャンプー」と言うものはありますよね。

ちなみに「リンス」は英語では “rinse” と書きます。

さてこの “rinse” という単語ですが、実は英語では「コンディショナー」や「トリートメント」という意味はありません。

私も最初知ったときはショックを受けましたが、この “rinse” という単語には、「すすぐ」や「洗い流す」などといった意味があります。

食器を洗剤で洗った後、水やお湯で洗い流すのも “rinse” ですし、野菜を水洗いすることも “rinse” です。

“rinse” は動詞と名詞として使われます。

動詞としての “rinse”

“rinse” を動詞として使う場合は、そのまま “rinse” の後に名詞を持ってくるだけです。

先程の「食器の洗剤を落とす」は “rinse dishes”、「野菜を水洗いする」は “rinse vegetables” と表現することができます。

また、名詞の後に “in water” や “with water” を足すこともできます。

例えば、よく「そば」や「うどん」の袋の裏には、「茹でた麺をすぐに冷水で水洗いしてください。」などと書かれてあると思います。

このようなときは “in water” を使って、

・Rinse the boiled noodles immediately in cold water.

と表現することができます。

また、「ハンドソープがなかったから水で手を洗った。」という場面では “with water” を使い、

・There was no hand soap, so I’ve just rinsed my hands with water.

と表現することができます。

名詞としての “rinse”

“rinse” を名詞として使う場合は、“give something a rinse” と表現します。

この “something” のところに洗うものを持って来るだけです。

先程の例で言うと

・I gave the soapy dishes a rinse.(洗剤のついた食器を水洗いした。)

・I gave vegetables a quick rinse.(野菜をさっと水洗いした。)

このように表現することができます。

ここでガラッと変わるのですが、名詞としての “rinse” には頭髪の「カラーリング剤」という意味もあります。

・My mother had a black rinse yesterday.(母は昨日白髪染めをした。)

このようにも使われます。

ちなみに昔の映画などで髪の青い女性を見たことがあるかと思うのですが、髪を青くするカラーリング剤は “blue rinse” と言います。

“rinse” には「コンディショナー」や「トリートメント」という意味はないのですが、この頭髪の「カラーリング剤」から日本では「リンス」が「コンディショナー」のように使われるようになったのではないのかなと思います。

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