“Oh my God.” は言ってはいけない?!

英語学習コラム

“Oh my God.” は日本でも「オーマイガー」としてよく知られている英語のフレーズかと思います。

メールやチャットなどでは “Oh my God.” の頭文字を取って “OMG”(オーエムジー)と省略して使われることもあります。

英英辞典によれば、驚いたり、ショックだったりしたときに、どれだけ驚いたのか、どれだけショックだったのかを強調するために使われるとなっています。

used to emphasize how surprised, angry, shocked, etc. you are:

Cambridge Dictionary

洋画や海外ドラマを見ていてもよく耳にすることがあるかと思います。

しかし、洋画や海外ドラマのセリフでは使われてはいるのですが、実はあまり言ってはいけないフレーズだったりするのです。

その理由として、“God” という言葉が入っていることが挙げられます。

日本でも昔、森喜朗元首相が神道政治連盟国会議員懇談会において、「日本は天皇を中心とする神の国 」と発言し、「神」という言葉を軽率に使用してしまったことで叩かれてしまいましたが、これは実は海外も同じで、“God” という言葉はあまり軽率には使ってはいけないのです。

日本は宗教に対して無頓着な人が多いと言われていたりするのですが、海外ではキリスト教、ユダヤ教など宗教が生活や食事に大きく関わってくるので、日本よりも “God” に対する意識が大変強いです。

それでも小さい子供や若い子たちは使ってしまうのですが、歳を重ねて自覚や意識が高くなってくるにつれて “Oh my God” を使わなくなってきます。

実際に、キリスト教徒の私の友達が “Oh my God.” と言っているのは聞いたことがありません。

代わりに “Oh my God.” に似たようなフレーズを使います。

“Oh my gosh.” “Oh my goodness.”

“Oh my God.”“God” が入っているのでなるべく使わない方がいいのですが、代わりにその “God” の部分を入れ替えた表現があります。

それが “Oh my gosh.”(オーマイガッシュ)と “Oh my goodness.”(オーマイグッネス)です。

“gosh” とは驚きを表すときに使う言葉で、“Gosh!” と単体でも使われます。

「うわ!」や「えー!」のような感覚です。

“God” を遠回しに表現した言い方になります。

“Oh my gosh.” は学生の子たちが使っているイメージがあります。

次に “goodness” ですが、「善良」「親切」や、「有益な部分」などという意味があります。

また、こちらも驚きを表すときにも使われる単語で、“Goodness!” と単体でも使われます。

こちらも “God” を和らげた表現となります。

ちなみに “Thank goodness!”というフレーズがあるのですが、こちらは安心したときや、ホッとしたときなどに 「よかった!」という意味で使われます。

私のキリスト教徒の友達は “Oh my God” の代わりに “Oh my goodness.” を使います。

他の言い方をしているのは聞いたことがありません。

ヒンドゥー教のインド系のカナダ人の友達もいるのですが、彼も “Oh my goodness.” と言うと言っていました。

個人的には “Oh my gosh.” よりも “Oh my goodness.” の方が大人で丁寧な言い方なのではないのかなと思っています。

英語では、このようにあまり言わない方がいい言葉が入ったフレーズを他の似たような単語に変えて表現することがよくあります。

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